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古来、人間はこの潜在意識の存在を、経験的に知っていました。
というのは、時にそのパワーを使って、常人には想像もつかないような能力を発揮した人が出たからです。 その行いは「神技」「奇跡」などと呼ばれ、洋の東西を問わず残っています。
西洋での近代科学の発達は、こうした人間の本来持った心力、あるいは想念の力を、「非科学的」の一語でかたづけてきました。 この力に、再び光をあてたのはF、Yといった二十世紀の精神分析学者たちです。
この人たちは、人間の通常の行為と思考に、潜在意識が深く影響を与えていることを発見しました。 人間の大脳の機能からも、潜在意識の力の解明は進んできました。
人間の通常使われる脳のパワ−は三パーセント、あとの九十七パーセントは眠ったままということです。 ただし有名な「二十世紀最大の頭脳」と言われるA博士は、七パーセント活用できたと言われています。
最近では、脳波との関係で潜在意識の活用をはかる試みもあります。 大脳の前頭葉と呼ばれる前頭部から出るアルファ波という脳波が、他の脳波(ベ−タ波やガンマ波) を圧倒する時、その人はきわめて平穏で心地よく、潜在意識をフルに駆動することができると説明されています。
H先生は、人の守護霊や守護神が見える方で、その肖像画を描かれますが、やはり前頭部から強くオ−ラが出ているように描かれます。 アルファ波という脳波と霊能とは深く関わっているようにも思えますが、そのあたりは、これからの研究で明らかにされるでしょう。
さて大脳が九十七パーセント眠っているように、普通の人においては、潜在意識は潜在しっぱなしです。 この潜在意識は、自我や自己限定(自分にはこれぐらいしかできないという思い) や、観念、カセを取り除けば、誰でも、いくらでも出てくる能力なのです。
ハッキリ言えば、霊界や神界から来る、人間の霊的能力のことです。 「火事場の馬鹿力」のたとえは、あまりに有名です。

火事にあって逃げ遅れたおばあさんが三百キロもある金庫をヨイシヨと持ち上げて走ったとか、そんなような言い伝えはどの地方にもあります。 火事場でそんな力が出せるなら、どうしていつもは出せないと言えるでしょうか?それなのに、このたとえには「火事場でなけりゃできないんだよ、絶対に」という、強い断定がつきまとっています。
しかし、「馬鹿力」と言おうと「クソ力」と言おうと、おばあさんが三百キロ持ち上げたのが事実だとすれば、誰でもそのくらいの力は秘めているはずです。

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